世代交代があらゆるところで起こっています。
建築現場でも大工さんなどの職人さん、そして設計や現場監督、もちろん社長も。
料理の世界でのお話で、こんなことを聞かされたことがあります。
ある料理学校?で調理中に「落としぶたをして下さい」と先生が言うと
「豚をどう落とすんですか」と返ってきたとの笑い?話です。
煮物が少なくなる中で、使われる道具も変わっていく。
当然ですが、家づくりの世界でもよくあります。
かんなやノミが使われる場面が少なくなり、建築現場でも
料理学校のようなことが起こります。
コーキングが普及し板金屋さんがコーキングに頼りすぎることも多くなりました。
ボンドが普及しボンドをあてにする大工さんも多くなりました。
ビニールクロスが普及しビニールクロスへと安易な選択がありました。
もちろん、コーキングもボンドもVクロスも優れモノです。
現場では世代交代が進んでいきます。
若い技術者と若い職人さん同士で打ち合わせることも多くなりました。
そこでは知らない知恵や道具は使いようがありません。
見て覚えるのが現場、その「見て」が変わっていきます。
そんなとき、ベテランがそばにいる・・・アドバイスする。出来る。
そうして「見て」が幅広くなる、
そんな家づくりの現場環境はつないでいきたいと思います。
■今週末の見学会があります。
そこで自分の腕を見て欲しい。数人の職人さんが名乗りをあげてくれました。
そんなわけで、見学会の片隅で職人さんが「見る」を実演しています。