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今だからの贅沢

先日、長く仕事して下さっていた建具やさんから電話が入りました。
「私も長くやってきたけれど、もう年なのでこれで建具屋を閉じようと思います。」

数年前からは息子さんが家を継ごうと、頑張ってきてくれていましたが
不安定な仕事量もあってか、他の資格がとれてたのを機会にと
転職されました。つないできた家業に終止符をうつ、どんな思いでしょうか。
思い起こせば、12年前にはお互いの知恵と技術を活かし建具の競技会に出展し、賞を
頂いたことも有りました。(四季の風をコントロールするパッシブデザインの建具でした)
職人さんが消えていいくたびに寂しさを感じ、責任も感じます。
10年経てば、必ず10歳、年をとる、あたり前ですけれど。

職人さんが消えていかないようにする・・・それは仕事があることが一番です。
建築現場は職人さんが少なくなると、さらに職人さんに頼らない方向に向かいます。
そうすると、これまで職人さんの腕をかりて簡単にやれたことができなくなります。
現場の工夫や物作りの楽しさが失われていきます。
そんな心配は20年前からありましたが、ここにきて顕著になりました。

そうは言っても廻りには、いま元気にやっている建具屋さんたちもいます。

みなさん、職人さんを守る方法ですが
今ならまだやれる贅沢、それも最高のぜいたくで職人さんを守ってあげれます。
それは、既製品の建具を使わずに、注文して建具を作るのです。

たとえば、我が家の和室の障子。一つの建具でこんなに楽しめるのです。
雪見障子のアレンジです。伝統もいいですが、自分なりもいいですね。
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「こんな風にしたい」が職人さんが近くにいる(身近にいるといえなくなった)今ならできるのです。
今なら頼める、やってもらえる・「贅沢」・がそこにある・・・最近、本当にそう思います。
by hiho-sugi | 2009-10-31 21:24 | 職人さん/クラフトマン
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