我が家の裏にはつつじの老木が2本あります。
100歳を超えているだろうか。
3年前に異変が。
枝が枯れ出したのでした。
手で触ると生気を失った枝はかさかさとし、
わずかな力で折れてしまいました。
枯れてしまうのか。
大事に愛されてきたつつじがこれで終わってしまう・・・
恐怖感。
ちょうど独立して間もない、平川さんという
若い植木職人さんと出会っていたので、彼に相談することに。
「枝を払って太陽をたくさん当ててみましょう。」
つつじは枯れた枝と多くの枝を失うと哀れな姿になりました。
昨年は花をつけましたが、その哀れさは隠せませんでした。
まだ若い職人さんだから経験不足かなぁ・・・
大丈夫かなぁ・・・情けないかな植木屋さんのせいにするありさま。
そして、今年。
周りの新緑の勢いにも負けていない、往年のつつじが現れました。
生き生きと咲く。
開いた花弁は力強く腕を伸ばしているように見えます。
まだ7分咲き、腕を伸ばす時間を待つ多くのつぼみ達がタイミングを図っています。
よかった。
携帯電話を手に取り、植木職人の平川さんに電話する。
「花が元気にたくさんついているよ。ありがとうございます。」
心からの言葉でした。
人のつながりやきずなの大切さに、多くの心が戻ろうとしています。
丁寧な暮らしを大切にしよう。
そう思う人が増えています。
一方、暮らしの環境はそこを失うことになりがち。
今、さらに高度化する住宅。
そこを専門とし、得意とする家電業界が参入する住宅産業。
『設備化する住宅』
私たちが依頼されるメンテナンスの多くが、設備に関することに変わっています。
家って。。。。。。。
裏庭で毎年季節の移り変りを教えてくれるつつじの老木。
答えは・・「私を見てね」と言っているように思うのです。