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身近なうつわ

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この器は先週藤枝上大沢地区での「ほたる祭り慰労会」で
食器として使われたものです。

自家製の漬物が入っていました。
大沢の住人、森谷林(もりや・はやし)さんが集まりがあると
すっと、この器を用意してくれます。
この時期はほおっておく(1か月ぐらい)とカビが生えてきます。
それだけ生なのです。

それだけに新鮮です。
そして、おもてなしの思いが伝わってきます。

林さん、って名前、素敵でしょ。
ミカンやお茶をつくっている40代の農家の方です。
名前に思いを込める・・・お父様の思いが伝わって
本当にそんな「林」さんです。

「今度、炭焼きを復活しようかと思って」

慰労会での話です。
大沢地区にはいくつもの炭やき小屋がありました。
「あの小屋は使えるかなあ」・・・
「ミカンの木を炭にしたらどうかなあ」・・・
「大沢らしい、物語のある炭をつくろうよ」・・・・

しばし、炭やきの話題で盛り上がりました。

身近なものを暮らしに生かす。
里山だからのもの、たくさんあります。
そのものに
思いを込める。

私たちの仕事のひとつは「地域のものを活かす家づくり」
私たちは家を大井川流域の森の木でつくります。

なぜ?
一人のスタッフが言いました。
「ふるさとを愛する心があるから」

「思いが忘れられた「もの」地産地消になったらいけないよね」・・・

竹の器にはおもてなしの思いが込められています。

私たちももっと大井川の森の木でつくる家に「思い」を込めよう。

きれいな言葉やものを並べることはできます。

本当にそこに思いが込められているか・・
育暮家は自らに問いかけていきます。



「この竹のうつわをこのまま炭にしようよ。」
「炭の器って訳ね。」・・・・・
この冬、大沢は炭火の暖かさにまた集います。
by hiho-sugi | 2012-07-13 09:22 | 生活を楽しむ
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