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カテゴリ:現場( 10 )

超高齢化社会のリフォームの現場

性能向上を含んだリフォームがいくつか進んでます。

性能向上とは、耐震、断熱などを一定の基準まで引き上げること。

一定の基準とは、耐震であれば倒壊しない、断熱であれば外気温に左右されにくい
室温の住まい(部分的空間)の実現です。

一定の基準には数値的目安がありますが、あえてここでは書くのを止めました。
もちろん性能数値クリアは大事なのですが
(公的補助金を申請する場合は数値達成で評価される場合が多い)
リフォームにおいてはちょっと事情が違います。
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とにかく自社で建築した建物はともかく、一般的にリフォームする
住まいは建築した人(会社)、工法、時期、地盤など実に様々で
図面上の計算が現場では当てはまらないことが多く、新築のようには行きません。

それだけに現場力が求められます。

現場力とは、現場の確認力、判断力、対応力、説明力それを補う経験と知識、
更にそれらをサポートする仕組み全体です。

中でもサポートする仕組みが大事だと思います。
例えば、耐震補強は実際に効果があって初めて「補強した」ことになるのですが
ここが難しいのです。実際の現場では予定した補強が出来ない場合や
十分な補強にならない場合もあります。
経験豊富な担当者や大工さんなどであれば適切な判断ができるのですが
なかなかそうはいきません。
特に近年、工法の多様化によって
古い建物を触れる経験をつむ機会が少なくなっていますし
現場の世代交代も進んで経験年数が少ない担当者になり
現場の品質管理にはばらつきが生じやすい実情もあります。

そんな時適切な熟練者が近くにいるとアドバイスも的確にタイムリーになります。
それをしくみ化できるといいと思います。

高齢化社会のリスクが話題になりますが
見方を変えてみて私には超熟練工(者)社会到来と映ります。

企業でも、地域でも家庭でもこの超熟練工(者)社会をいかす仕組みを
持てれば強いと思います。

生の経験を聞く、それですべてが正しい答えを導き出せるわけではないにしろ
ヒントは得られます。そこには聞く側と話す側のマナーや気配りも必要ですが
うまくこの豊かな社会的資産を回すことができれば
当たり前化するわからないことがあればすぐさまキーボードやタッチパネルをたたくこと・・・
遠のいていく「身近に聞くこと」・・・・

からコミュニケーション回帰へと進む気がするのです。

リフォームでの性能向上は超熟練工(者)社会が支え、ストックが活かされていきます。
by hiho-sugi | 2015-07-13 09:29 | 現場

箱根仙石原古民家現場

箱根仙石原の現場は順調に進んでいます。

大工さんが止まっている宿(民宿旅館)には
連日外国の旅行者でにぎわっているようです。
日本らしさが残る小さな旅館が人気なんですね。

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傷んだ柱で力があまりかかっていない柱は
このようについで補修しています。(大井大工さん)

仙石原を下るとき梅雨の富士を見ながら御殿場に向かいます。
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こちらから見ると少しふっくらとした富士山に見えますね。
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藤枝からですともう少しスマート?かな・・・

もう少しで梅雨も明けるかも。
現場の木材が湿気を吸いやすい時期。
この時期の施工では湿気に配慮しながら進めたいですね。

痛みや通気、断熱で悩みながらも完成はまじかです。
by hiho-sugi | 2014-07-15 00:13 | 現場

箱根仙石原古民家改修・・峠の茶屋に

御殿場から仙石原に向かっていく途中のトンネルを超えると
神奈川県になります。

県が違うと色んな手続きも変わります。
例えば産業廃棄物の処理、

静岡の廃材処理を持ち込むとコストが急にUP。
そこでやはり地元の廃材処理業者にお願いすることに。

などなど、工事するにあたっては藤枝から箱根は遠いですね。
でも、古民家改修という仕事は大事な育暮家の仕事です。
みんな、楽しく現場が進みます。
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現場は内部解体から下回りの工事に入っています。
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江戸末期のまま今に至る柱下部は痛みがひどい。
湿気も多い。
傷んだところを切断し基礎石(コンクリート)を上げます。

柱どうしをつなぐ足固めはどうしても取り付けたいので
床高の課題と床下換気の課題が・・・
そんな床下の状況から急きょ防湿コンクリートを施工することに。
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横を流れるこの沢も湿気をよびます。
そんなこんなで頭を悩めせて(楽しませて)いれば
往復の東名を走る苦痛も
忘れます。(運転嫌いの私です)

住みながらの改修で
現場の写真を奥さまがメールで送って下さるので
リアルタイムの判断と指示が出来て本当に
助かります。

家のパソコンにも工事の内容が記録され
事後確認にも役立ちますね。

街道にはリュック姿の方が増えてきました。
今月中に工事を終了させなければです。

泊まって施工している大工さんには
煤で黒くなった材と取り組む毎日です。
汚れた体を温泉で温めきれいにし、ちょっとでも
疲れが癒されたらと思います。

古い小さな旅館ですが外国の方が
多く泊っているようです。

気持ちいのいい峠の茶屋になればです。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

今週末は7月5(土).6(日)見学会です
島田と静岡です。
ぜひお出かけください。



by hiho-sugi | 2014-07-05 14:33 | 現場

ベテラン・VS

リフォーム現場を見ています。

循環型・ストック重視の時代のなか住宅のリフォームが
住宅施策でも中心的存在になってます。

耐震、省エネ、バリアフリー・・・・・単に設備のメンテナンスや更新、
内装リフォームにおいてもこれらの視点の有無が住宅の質の向上に
影響します。

でも、ここがすごく難しくなっていると感じます。

例えば設備の更新、オール電化にしたいと言われたときに
エネルギー消費を他の設備との比較で説明できるか。

内装リフォームでも耐震補強と省エネ、バリアフリーの知識が
なければ、内装リフォームと同時に出来たことを見過ごすことになります。

というより、その住宅が抱える問題点を見過ごすことになります。

特に構造、ここには経験と知識が必要です。

リフォーム現場は住みながらの工事が多いので
工程は待ったなしに進むことになります。

壁天井をめくったら、またふさぐ、短時間の中で
その建物の特徴を理解し必要な工事を進める。
ここにベテラン工事担当、職人さんの存在が光ります。

洗面を改修中、2階が洗面所の上にあるのですが
2階の荷重がかかる下に柱がない。
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ベテランの大工さんと現場監督が補強を検討しすばやく
適切に工事していく。

柱を入れるだけなら誰にでもできる。
どう取り付けるかの施工技術を職人さんが担い、
建物全体から見た構造強度の裏付けを設計や現場監督が確認する。

あたり前ににあってほしい光景ですが
ベテランの職人さんの存在が変化(高齢リタイヤ)しつつあり、
現場監督技術も様々。


ヨーロッパでは改修工事ほどベテランが担当すると言います。
経験を重視する。
その意味の重要性を住まい手もつくり手も共有していると聞きます。

日本では若い者に経験を積ませると言って現場が
若い人たちになりがちです。これは必要です。
でも、若い人が相談できるベテランの存在有無が大事です。

工場の製造現場でもベテランの復帰が盛んです。
住宅改修の現場でもうまくベテランの力を活かす工夫の必要性を感じます。

注意、注意。
年だけとって経験、知識?・?こともありますから・・・・
by hiho-sugi | 2011-11-04 08:08 | 現場

やまぼうしの花が咲き、OMソーラーの家がもうすぐ完成です。

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自宅のやまぼうしの花も満開。

やまぼうしは落葉樹で夏には日陰で窓を潤ってくれます。
この時期には清楚なしろい花で気持ちがなごみます。

枝を切って花瓶に
色のある草花と組み合わせると
しろが更に引き立ちます。便利しています。

先導的事業の採択を受けたOMソーラーの住まいが完成に
向かっています。
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そろそろ植栽決めの時期です。
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冬期での落葉樹の選択は葉のない木を見て
イメージを膨らめなければなりませんが
緑が鮮やかなこの時期は気持ちのいい時間を過ごしながら
木々を見て回れます。
特に逆光を受けた葉の隙間からの光や、
光がすけた新緑を楽しみながらの樹種の選択、気持ちいいです。

株立ちを選択するとき
本株(一本の木が株を分けたもの)と寄せ株、偽株(数本を集めて株に見立てたもの)
があり、その特徴を聞きます。
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本株のほうが値段は高くなりますが、
大事な予算とにらめっこしながら・・・10年後のお庭を目標に、
長い目で・・・・元気な木を選びます。

夏の植栽選びはまた大変、
それは大勢で迎えてくれる「蚊」の存在。
自然と共に暮らすことが見直されていますが
それは様々な虫たちとの共存にもつながりますね。
by hiho-sugi | 2011-05-31 08:07 | 現場

冬の建前

このところ建前が続きます。
先週の大井川杉の家の建前風景です。
冬は日没が早いので屋根がどこまでまとまるかが気になります。
屋根が出来、しっかり養生をして終わりたい・・
ハイホームスの家づくりでは屋根断熱を標準としているので
雨養生は大事なポイントです。

最近、気密、防湿、断熱、通気、防音、遮熱、防水など屋根の役割機能は
ますます大きくなっています。
でも、古民家を見れば日本の家屋の屋根がもともと持っていた機能
が多いですね。
改めて日本の家づくりの技術が高かったこと、感心します。

この住まいは3重構造、屋根をまとめるために少々、時間を要しています。
太陽の角度を気にしながら大工さんたちは最後の仕事です。
5時近く、風景が突然替わります。
ご覧の通り。
太陽の沈む向きは夕暮れの雰囲気を演出しますね。
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冬の建前ならではの夕日の光景です。
パッシブデザイン的に発想すれば、この建物の向きと
太陽の沈んでいく方向からパッシブソーラーの可能性がよく見えてきます。
OMソーラー向きの屋根です。

さあ、無事に建前が終了しました。皆さんお疲れさまでした。
by hiho-sugi | 2010-02-02 23:54 | 現場

コンクリート打設に立ち合い

焼津の現場の基礎コンクリート打設に立会ました。
冬、夏場のコンクリート打ちは気温や乾燥などコンクリートの強度との関係で
それぞれ注意が必要になります。
こちらの現場は冬場のコンクリート打設です。静岡は比較的暖かな地域ですが
コンクリートには少し手当が必要です。
気温と強度、凍結、型枠存置期間、打設時間など。
ハイホームスの現場ではベタ基礎の立ち上がりと耐圧版とを
一体に打設するので型枠の固定も慎重にしなければなりません。
そんなこんなの確認を含め現場に行きました。
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青空に延びるのはコンクリートを送るポンプ車のブームです。
ポンプ車で打設するようになって、とてもスムースに
作業が進みます。
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ポンプ車目線でコンクリート打設の様子を撮影しました。小型のバイブレーターを
使ってコンクリートがきれいに詰まるようにします。バイブレーターをかけすぎても
いけませんね。水、砂、砂利、セメントが分離してしまいます。
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これはポンプ車の一部。ブームなどの動きを制御する油圧ホース
の接続部です。コンクリートを打設している場所から無線で
コントロールしています。
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コンクリート打設の季節のメモリーとして、近くの風景を取り込みます。
今は大根の季節。
大根に見守られて現場が進んでいきます。

近年、さらに基礎が丈夫になりました。時には過剰に思うほどです。
後世の解体時に余分な負荷を与えてしまう心配も・・・
でも、隣どうしでも異なる基礎が見られるように、住宅の基礎工事が
これでいい、というまでにはもう少し時間が必要なのかも。
地盤も様々だしね。



2009’グッドデザインしずおか 受賞 「太陽の住む・小さく豊かな家
by hiho-sugi | 2010-01-11 19:14 | 現場

ブルーシートよさらば

地震から約2週間が過ぎました。
地震の爪痕があちらこちらに残っています。

今回の震度6弱の地震は揺れの周期が0.1秒だったようですね。
激しく細かく揺れたということです。
この周期は一般木造住宅が持つ固有周期0.5秒よりずっと小さかったため、
共振が起こらず建物倒壊など大きな被害につながらなかったと言います。
でも振幅の短い揺れは瓦の棟には影響を与えました。
屋根の棟は細かく左右に振らされると、たまりませんね。
そうして棟瓦が落ちたり、ずれたりした家が多く見られます。

でも、落ちた家となんでもない家がある?。
それは地盤の影響だけでなく施工方法や建物に起因するもの、
そして使用されている瓦土によっても
地震後の棟瓦の様子は異なっているように思います。

子供のころに、近所で普請があった時、
田んぼでねかせた瓦土を運んだ記憶があります。
「瓦は職人さんを手伝ってみんなで葺くものなんだ」そんな記憶です。

地震が発生するごと瓦離れが進む・・・避けたいと思います。
瓦屋さんが廻りきれず補修が遅れています。
一日もはやくブルーシートが屋根から消えるよう頑張りましょう。

ps
江戸時代末期の住まいの再生が終わって直後に地震が起きました。
心配しましたがこのように耐震補強の効果が表れ無事にお引き渡しができました。
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この写真の左右の白い壁が構造計算によって今回増やした壁です。
解放感がやや失われましたが、落ち着いた感じになり丈夫にもなったし。。。
by hiho-sugi | 2009-09-02 10:37 | 現場

次の世代へ引き継がれていく

世代交代があらゆるところで起こっています。
建築現場でも大工さんなどの職人さん、そして設計や現場監督、もちろん社長も。
料理の世界でのお話で、こんなことを聞かされたことがあります。
ある料理学校?で調理中に「落としぶたをして下さい」と先生が言うと
「豚をどう落とすんですか」と返ってきたとの笑い?話です。
煮物が少なくなる中で、使われる道具も変わっていく。
当然ですが、家づくりの世界でもよくあります。
かんなやノミが使われる場面が少なくなり、建築現場でも
料理学校のようなことが起こります。
コーキングが普及し板金屋さんがコーキングに頼りすぎることも多くなりました。
ボンドが普及しボンドをあてにする大工さんも多くなりました。
ビニールクロスが普及しビニールクロスへと安易な選択がありました。
もちろん、コーキングもボンドもVクロスも優れモノです。

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現場では世代交代が進んでいきます。
若い技術者と若い職人さん同士で打ち合わせることも多くなりました。
そこでは知らない知恵や道具は使いようがありません。

見て覚えるのが現場、その「見て」が変わっていきます。
そんなとき、ベテランがそばにいる・・・アドバイスする。出来る。
そうして「見て」が幅広くなる、
そんな家づくりの現場環境はつないでいきたいと思います。


■今週末の見学会があります。
そこで自分の腕を見て欲しい。数人の職人さんが名乗りをあげてくれました。
そんなわけで、見学会の片隅で職人さんが「見る」を実演しています。
by hiho-sugi | 2009-05-07 21:40 | 現場

23年前に建てさせて頂いた家をリフォーム

ハイホームスがスタートしてまもなく新築工事をさせていただいた家から、リフォームの依頼がありました。
当時、現代民家と名付けて建てさせて頂いた家は数件ありました。その一件です。
越し屋根を設け、床下の空気を各室内を経由し天井裏を介し、上昇気流を利用し越し屋根から排気換気する夏涼しい家づくりでした。
b0097889_18544472.jpg当時のパースがあります。実際には付けませんでしたが、越し屋根の上に太陽エネルギー利用のパネルを設置する計画もありました。
現在、積極的に取り組んでいるOMソーラーの為の下地はすで出来ていたのでした。

今回のリフォームは浴室です。現場造りの浴室でしたが、バリアフリーとしてはちょっと狭かったり、人工大理石といわれたアクリル樹脂の浴槽の表面が劣化してきたりしたので、今後の生活も考え、思い切って前面改修となりました。
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そんな訳で写真のように解体作業が行われました。
忘れていたことがありました。当時、地熱利用を考え脱衣場の床下の土を盛り上げ、コンクリート床にしてありました。
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その効果で床が冷えないでいるのですが、浴室を広げるにあたりこの土間コンクリートも一部撤去となり、ほこりや騒音で1日余分にご迷惑をお掛けしました。
丈夫に造ることは、解体にもエネルギーを必要とすることだと実感しました。
無意味な強度は未来に負荷を与えることになるんですね。

でも、自社の設計施工の家の様々な工夫が、再確認できてよかったと思います。




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by hiho-sugi | 2008-10-11 17:45 | 現場