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カテゴリ:地震・津波( 5 )

地震の揺れ体験会

大きな自然災害が続く中
自然の中に生きてるんだなあと感じます。

台風がさり秋も深まってきました。
今年も小さな我が家の田んぼのお隣のお力を借りてお米が出来ました。
これも自然の力ですね。
稲わらは暮のしめ縄づくりのイベントに取っておきます。

さて、今週末の「地震の揺れ体験会」のお話です。

建物には固有の揺れの周期があります。

のしのしとゆっくり揺れる古民家などの伝統工法の家。

カタカタと揺れる最近の耐震構造の家。

それぞれの揺れが地震で揺らされる地盤の揺れと共振すると
揺れが一気に大きくなります。

今回の地震の揺れ体験会では建物に様々な周期の揺れを与えていき
いちばん揺れが多きくなるポイントを探ります。
たて、よこ2つの方向で揺れをチェックしそれぞれの揺れの特徴をつかみます。

弱い方向、弱点の目安がつきます。

今回はお施主様のご厚意で体験会が実現しました。

耐震補強のお話もいたします。
まずは一見、ぜひ体験してみてください。

ご予約が必要です。
こちらからお願いいたします。

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by hiho-sugi | 2014-10-24 08:46 | 地震・津波

完成現場で動的耐震試験

動的耐震試験を行いました。
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完成した家の耐震性能を確認する為に
動的住宅耐震診断起振装置を使って
建物を揺らしてみました。

建物を南北、東西各方向ごと
徐々に振動を与えていき起振装置が与える
震動周期に共振する(揺れが大きくなる)
ポイントを確認します。
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そのポイントが建物の固有周期と判断します。

事前に周辺地盤の固有周期も起振装置で
調べておき、建物の固有周期と比較します。

地盤、地震、建物の周期のバランスが
ゆれに大きく影響するからです。
出来るだけ地盤、地震、建物の
各揺れを共振させない構造計画が大事という訳ですね。

今回の診断解析はこれからですが
その場で確認できたのは
 東西南北の壁の配置と量が上手くいっていたことです。
 (南面の開口部が大きいことにより若干北側より
 揺れが大きかった)
 建物の個有周期は約0.2秒など。

スタッフみんなで自社設計の耐震計画と施工結果を目と体で
触れたのは良かったです。

住まい手さんお父さんにも立ち会っていただき
説明させていただきながらの体感で安心して頂きました。
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同時に気密試験も行いましたが(全棟実施)
数値は約2でした。
気密過ぎない気密・・その辺が育暮家の家です。

育暮家は想いの家づくりですが
ここからはいろんなことを定量的《数値に置き換えて》にも
裏付けしていきたいと思います。
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by hiho-sugi | 2014-04-27 07:59 | 地震・津波

100年計画

昨夜「津波防災まちづくりフォーラム」が焼津市で開催されました。
会場のミュージコには参加者が外まであふれ、地域の津波への
関心の高さを実感しました。
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東北の震災の教訓から地震津波対策専門部会
座長、河田恵昭さんの基調講演とNHK解説委員山崎登さんがコーディネーターで、
パネルディスカッションが展開されました。

東北での津波はそれは大きな大きな衝撃でした。
近年、災害newsはこれが現実か?という現場がライブで伝わってきます。

多くの人が津波に対し、改めて認識を深めています。
先日、アパート改修の打ち合わせにお邪魔した際、
オーナーさんから「海岸沿いのアパートから人がいなくなっているよ」
との話を伺いました。
また、不動産屋さんの土地取引では「海抜いくつ」が
基本情報として伝えられている、と聞きました。

フォーラムには焼津市長、県、国交省からもパネリストで
参加していて、これからの政策も紹介されました。

高台まで距離があり、平地が続く地域性から
焼津市では地震発生から5分で津波がやってきます。
その対策として避難タワーを各所につくっていくことや、
高さのある民間の建物を承諾を得て、避難施設として指定すること
など、市の取り組みを清水市長が話されました。
焼津、大井川地域はちょうど仙台空港のあたりと
地形が似ていると解説されると、課題がイメージできました。

国では津波浸水想定の設定と公表、
県では法改正や創設で、津波避難ビルの容積率の緩和(建てものを高くできる)、
建築制限ができる津波災害特別警戒区域の指定など
津波に強い地域づくりを目指す方針を説明されました。

東北の震災では20%の人が身内や仲間を助けに戻り
亡くなったと聞きました。
これは本当にありえる、自分もそうすると思いました。
高齢化が進む中、弱者と言われる方への対応もひっぱくしています。

ここには中学生の力が活かせるのではないか。
お年寄りや保育園の園児を背負って避難する
そんな共助も訓練とともにすぐできることだなと感じました。

自助・共助・公助の比率を7:2:1まで高めなければ
災害に強くなれない。今までは1:2:7。
自分で守り、そしてともに助け合う、東北の震災で学びました。

ネット社会では自分の興味のある情報しか
キャッチされない。伝わってほしことが伝わっていない。と
河田さんは強調されました。

熊野古道を世界遺産にする会が現在では
東南海地震に備える会として活動を始めたとのことです。
教訓を活かすために必要な「伝える、学ぶ、備える」が実践されているんだな
と思います。

減災。
焼津市の津波想定高さが震災後、3mから7.5mに変わったと聞いていますが、
フォーラムでは東海、東南海、南海が同時発生の地震となれば津波は
9~10mになると説明されました。

じゃあ、それに備えて15mの防潮堤をつくればいいのでしょうか。
お金もかかるが、美しい海岸線はどこに行ってしまのでしょうか。
未来の子供たちに残すのはなんなんでしょうか。

東北の防潮堤は津波による浸食で倒れてしまった。まずは今あるものを
強化することが大事。
6mのものであっても、10mの津波が来たとしても
超えて来る波は4m分となり力も弱まる。
そのための備えをすればいいのではないか。

河田さんの提案です。

国土の80%が森林の日本、海沿いに生活基盤をつくり
山と里と海との連鎖の恵みのなかで生きてきました。

東北の津波被災地ではこの豊かな恵みと暮らしを
どう取りもどし、津波といかに共存していくか模索されています。

海より低いオランダでは100年に一度の大潮のための
備えを、100年かけてつくり上げたそうです。

「焼津市も津波に強いまちづくりを100年計画ですすめたらどうでしょうか。
時間をかけて、つないでゆく、自慢のできるまちづくり
を実現されることを願っています。」
そう、投げかけれられると会場から大きな拍手がわきあがりました。

災害に強い家づくりが私たちの使命です。
そうかと言って、シェルター機能だけ求めて家づくりを進めて
いくことは正しいのでしょうか。

故郷の豊かさ、生活の豊かさは地域や住まいが担うところも
大きいと思います。

津波防災まちづくりフォーラムに参加して
改めて、「育暮家」を深める意義を強くしました。
「伝える、学ぶ、備える」
住まいはその大事な場所だと思います。

焼津市の五ケ掘内にある神明神宮には
1000年前に津波が到達した時の記録が残されているとの事です。

一度行ってみたいと思います。
by hiho-sugi | 2012-01-25 08:11 | 地震・津波

駿河湾で起きた地震

駿河湾地震の被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。

8月11日Am5時7分、ガタガタとゆれると同時に目が覚めた。
来たか。揺れと同時に覚悟を決めた。
東海大地震が起きる確立が100%に近いと言われて長い。
先を越して各地で大きな地震が起き、その惨状を目の当たりにしている。
いつ来るか・・・大きな地震が起きる度繰り返す不安、でもすぐ日常に流されている。
その時「東海大地震」が来たぞ、と感じた人は多かったのではないだろうか。

地震は短かった、揺れが収まるとテレビをつけ家の中を点検して回った。
幸い異常はほとんど見つからない。テレビではマグニチュード6.6の表示と津波警報を発している。
他はどうだろう。電話はつながり難くい。携帯電話の機種差もあるようだ。
緊急時社内電話連絡網(職人さんたちとの)をつくってあるがほとんど機能しない。

早く会社へ行かなくては。工事中の現場はどうだろう、施工させていただいた家はどうだろう。
社員から一報が入る「現場を見てきましたが問題ありません」。
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事務所に入ると書類などが散乱しているが、
落ちるべくした物が落ちている状態。
きちっとした整理と棚が整っていれば
地震後も整然としていたに違いない。
その様子から今回の地震では倒壊などの
大きな被害には至ってないのでは、そう感じた。


朝礼を中止し状況把握に努める。
「焼津の海岸線沿いの家で瓦がずれた家が多いよ」瓦屋さんからも情報が入る。
瓦の被害が出ているらしい。特に相良(牧の原市)や菊川方面が多いようだ。
相良のお宅を見に行く。
榛原を過ぎ相良に入ると屋根瓦の被害が目立ってきた。
壁に亀裂が入っている家もある。
地盤の影響か。


事務所では瓦修理依頼の電話も入った。瓦やさんに連絡するも既に相当の修理依頼で
混乱しているようであった。とにかく見に行く。
見させてもらった家は築40年ほどの家で、東側半分の棟瓦がずれていた。
壁に亀裂が入ったとのことで確認すると、そこは瓦のづれた側と同じ東側の壁だった。
これは、壁のバランスが悪くて西側を基点にねじれが発生し振られたのではと推測した。
「瓦修理は時間がかかりそうなのでとにかくシートをかけましょう」。
「東側が弱いようなので壁のバランスをチェックして補強しましょう」。とお話しさせていただいた。

地震直後だったが各現場は正常に仕事が出来た。そうして騒々しかった1日が終わった。

今回の地震と東海地震の関係は無いらしい。本番はこれからのようだ。
しかし被害は6000戸を超え130名あまりの死傷者がでた。
プレ東海地震と言ったのでは怒られるかもしれないが、多くの教訓をもらった地震だった。
建物の被害もただ痛んだところを修理してしまうのではなく、痛んだ原因(地盤、建物状態など)
を調べてみたほうがよいと思う。また痛みが無くても物が落ちた場所、落ちなかった場所など
家内外でその違いを気にしてみる。建物の特徴特性を知ることがヒントがあるかもしれない。
県のハザードMAPとも比較してみたい。地域ごとの地盤の特徴を改めて確認できる。
そうして自分用のハザードMAPを持ち、家の特性を知り最低必要な箇所をまず補強する。
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私たち工務店は今夏の地震を教訓にさらに地震への備えを固めなければなりません。
強い家づくり、既存建物診断能力UPそして地震発生後の緊急連絡体制見直し
復旧支援体制等と努力すべきことを改めて洗い出していきます。
by hiho-sugi | 2009-08-15 12:19 | 地震・津波

ぐらぐら

25日、大井川の森の木の定例勉強会の最中、どんと来てぐらぐら・・。
東海地震か?予期されている大地震ではと反応したのは私だけではないでしょう。
揺れはすぐに収まった。テレビの速報に走る者がいる。
震源地浜松付近、マグニチュード4.5、このあたりは震度3のようです。

家づくりと地震対策は切っても切り離せない要素。
地震に強い家をつくることは私たちの使命です。
ちょうど土曜日に建物の構造計算のひとつの手法「限界耐力計算」の
研修会があったばかりです。
私たちが参加する静岡民家の会の技術関係者の勉強会です。
そこで地震に対して建物の固有周期の関連性の大きさを
改めて学びました。

建物がどう揺れるか・・・地震波を受けると・表層地盤の増幅率、建物の固有周期、
建物の減衰定数が影響し地震動になる。
建物にはそれぞれゆれる周期があり、その周期が地盤の揺れと近いと
共振し揺れが大きくなる。
この地盤と建物の周期を出来るだけずらすことが地震に強い家になるわけですが、
地盤が悪いところほど地盤と建物の固有周期が近いということです。
固有周期は秒で表します。
ざっとですが一般住宅が0.5秒ぐらいで、地盤は0.1から0.6ぐらい。
免震の考え方はこの周期のずれを大きくとることから成立していると
聞きなるほどなと思いました。(免震住宅の固有周期は4秒ぐらい)

建物には筋交いや合板で固める工法や貫や土壁で持たせる伝統的工法とが
ありますが、固有周期や復元力特性が大きく異なるので
その扱いには頭の切り替えが必要になります。
ストックの時代のなか、日常的に古民家や現代工法などさまざまな工法の家と
向き合うので時代背景の中から生まれたさまざまな工法の特徴、特性を
しっかり理解し身につけないと正しい「家守り」は出来ないと真摯に受け止めました。
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藤枝市内でも地盤はさまざまです。自身の家の地盤の状況を良く知ることは
地震に備える一歩ですね。




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当日のメモです。
特に伝統工法ではいろんな要素が耐力を
構成するという説明時の走り書きです。
by hiho-sugi | 2009-05-29 08:12 | 地震・津波