カテゴリ:古民家( 4 )

残り1年の猶予

吉田町にある明治時代の古民家に案内していただきました。

10年位前まで住まわれていましたが、今は
空き家になっている家です。
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いよいよどうにかしなければと
解体を決断されたようです。

「このままもらってくださる方があれば・・」
持ち主様のご希望です。

建物は一部、瓦の状態が悪く雨漏りしているところがありますが
全体的にはそれほど悪くないように思えました。(しっかりした調査が必要ですが)
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足回りや、屋根を直せば再生は可能です。
ただ、解体移築での撤去を望まれていますので
現地再生はできません。

身近にこんな環境に置かれる日本民家が増えています。
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残してつないでゆく難しさを感じます。

この件でのお問い合わせは
育暮家はいほーむす 杉村 まで

054-636-6611
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by hiho-sugi | 2014-09-01 07:57 | 古民家

静岡民家の会 10周年 古民家の魅力を大切にしながら

10年 それぞれの10年。

石の上でも3年。冷たい石の上でも3年も座りつづけていれば暖まってくる。
がまん強く辛抱すれば必ず成功することのたとえ。(yahoo辞書)

いろんなサイクルが速まるなか、1年で状況が激変する経済状況もあります。
3年待たずに決断すべきこともあります。

改めて10年続ける価値を実感しまた区切りとして反省と未来を
見つめる機会ととらえたいと思います。

事務局が奮闘し10周年記念誌も出来ました。
(有償でお分けしています)
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先日10周年記念講演会を開きました。
お話をいただいた方は石工の佐野勝司さんです。
石工は「いしく」と読みます。
※6・24(月) NHKTV「仕事の流儀」スペシャル
        午後10時から 佐野勝司さんが出演されます
 NHKHP http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html
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「石積み、石の加工は飛鳥時代に韓国から伝わってきた。
石の文化は1300年の歴史がある。
あらゆるところで職人がいなくなる時代。
お手本を示した韓国でも同じ。いま韓国の職人さんが
日本に習いにきている。
でも、自分の持つ技とカンを伝える難しさも感じている。
1日終わると10分の反省と5分の夢を見るようにしている。
一つ一つ積み上げてゆく大事さ。」
張りのある声で2時間お話くださいました。

機械を使わずハンマーとノミだけの作業にこだわる。
69歳になる佐野さんは講演後カンボジアに向われます。

アンンコールワットの遺跡解体修復の現地指導のためです。
現地の若い職人さんのリーダー役を育てようとしています。

日本の古民家の技術を繋いでいく。
そのためには若い技術者と若い職人さんたちが
育っていくことが求めらます。

地域工務店の仕事の一つ、
育て、つなぐ。
改めて石工・佐野勝司さんに頂いた学びの1日でした。
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静岡民家の会は新らしい取り組みを始めます。
「しずおか残したい家」を紹介していくことです。

かけがえのないもの、こと・・・・
次の時代へ。
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by hiho-sugi | 2013-06-19 08:50 | 古民家

静岡民家の会 10周年

静岡民家の会を松永設計さんたちと立ち上げて10年目を迎えました。
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そこで
3回に分けて10周年記念行事を行うことになりました。

◇1回目 記念講演会 (築200年の静岡大谷の古民家を会場に)
       
       お話しいただくのは奈良明日香・飛鳥藍染織館を公開している  
       渡辺誠弥さんです。村里の美「さとび」についてお話いただけるのかも。

◇2回目 静岡に残る洋館で外国の方たちと古民家でスカッション(静岡西草深)

       静岡高松にマッケンジー邸が保存残されています。その洋館を設計した
       ウィリアム・メレル・ヴォーリズの手掛けた洋館が西草深にあります。
       屋根などが傷み修繕も必要なのですが、静岡民家の会で1年間お借りすることになりました。
       その会場をテーマに外国の方々との古民家に対しての想いを語る会になりそうです。

◇3回目 樹木医・塚本こなみさんの藤園を訪ねる小旅行です。(足利市に出かけます)
       
       木の命を繋いでいく仕事をされている、こなみさんはとても素敵な女性です。
       藤に出会って「人生が変わっていった」とおっしゃる原点が見える旅になりそうです。

昨日はその1回目の講演会でした。
会場の大村さんの家は100年前に100年経過した家を移築再生した
200年たった古民家です。
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とても穏やかな陽だまりの中講演会は始まりました。
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昨日はとてもおめでたい日でした。
島田では建前が行われていて、夕方の神事と感謝の夕べに参加しなければいけません。

講演がスタートして間もなく失礼し建前の現場に向かいました。

ご夫婦とお子さま3人の住まいが建前です。
『今日は200年たった家から来ました。今日、この大井川の森の恵みが
住まいの形を作りました。この家も200年の古民家に負けない時を刻んでいくと思います』

こんなあいさつで締めくくれたとってもいい日になりました。
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by hiho-sugi | 2012-11-25 10:43 | 古民家

塚本こなみさん講演会

静岡民家の会の総会が開かれました。
静岡民家の会はスタートして10年目を迎えました。

総会は例年どり報告事項の議事と講演会です。
今回の講演会は 女性で樹木医第1号になられた
塚本こなみさんでした。

人生が変わったと言われた『藤』との出会いから
藤(命)への思いなどを2時間お話くださいました。
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春野町にある大光寺の大杉、直径3.5mの大木の樹齢を
測ったときのこと、足利での大藤(1本で600m2棚面積をもつ)
の移植体験のお話を通して「木のいのち」について教えていただきました。

「木の命はどこになるかわかりますか?」
そう質問されました。
木の家づくりを本業にする日々ですが
改めて聞かれると・・・??。

「枝葉の状態はすべて根にある」
枝葉に水や栄養分を送る
1年目の年輪、外皮から3枚目の層が
木の命だとおっしゃいました。

木の中が空洞化した古木も見かけますが、
それでも枯れず倒れずがんばっているのは「木の命」が
生きているからのなのだと聞くと
力が湧いてきました。

こなみさんは藤の話になるとさらに強く
木の命への思いを語られ、それが響いてきます。

藤との出会いはこの足利の大藤、そこから人生の大きな転機になたそうです。
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(このプロジェクターの画面でうまく伝わらないけど)
その移植も難しいとされた藤は現在1000m2(300坪)の棚に成長したそうです。

これからはつなぐことに時間を使いたい。
受け継ぐこと、つなぐバトンを渡すことが難しくなった時代、
「藤への思いや習得した藤のことすべてを繋いでいきたい。」
と話すこなみさんにひきこまれていきました。

藤は1本で100m2(30坪)の棚に広げる。
窮屈はいけない。
マメ科の藤は水が必要、
自立出来ないから常にからまる相手を探している。

そう聞いて、昨年、藤だなを施工させていただいたことを
思いだしました。
棚の高さ、組み方・・・・藤について知らな過ぎた。

信条は
「出来ないかもしれないと思うことで出来ることもできなくなる。
少しでも可能性があればやってみる。」
そうして、こなみさんによって多くの樹木の命がつながれていきます。
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木と人の関係、木と人の信頼関係が木の命を繋いでいくことになる。

お話が終わると参加者みなさんの顔がとってもいきいきされていたのが
印象的でした。
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by hiho-sugi | 2012-06-25 07:50 | 古民家