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日本の原風景

来年の主要国首脳会議(サミット)の開催地に伊勢志摩が選ばれました。
「志摩には大小の島々、美しい入り江という日本の原風景といえる自然があり・・・」
との首相の言葉です。

日本の原風景って?

先日の掛川古民家の続きです。
先日ご相談に伺った家から帰る途中、同じ集落内で
いくつもの茅葺民家に出会いました。
住人が離れた家、現役の家、それぞれでしたが
何かホッとする風景でした。
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今では周りに家が増えてかやぶき民家はその魅力ある容姿を
周りに発揮できないでいるようです。
どの民家もほぼ25~30坪前後のサイズです。
土間があり残り4間(ま)が床を張った典型的農家のつくりだと思います。
地域に根差した標準化住宅といえます。
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育暮家ハイホームスではS・K・Hと名付けた標準化住宅をつくりました。
大きさは約31.2坪の家です。
建築家伊礼さんは30坪ぐらいまでが「小さな家」と言ってますので
中の小さめの家とでもいえる大きさです。

戦前までは標準とすることでが統一感のある美しい風景をつくりだしていました。
今では「家が出来るたびに風景が壊れていくと言われます」

ひょっとしたらここで撮影させていただいた家々も
やむなく壊されるかも知れません。
そしたら風景もまた変化していきます。

私たちはあまりにも自由に家をつくりすぎるのでしょうか?
改めて地域での標準を考える時期が来ているのかもしれません。
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育暮家では古民家の抱える寒い、暗い、不便、不安の定番課題を
部分的に解消してきました。
でもそれだけでは不十分です。
早く定番課題を解決する総合的技術を身に着ける必要があります。
時間との闘いです。そして残すか迷われている住まい手さんに
「残す価値」を示し、安心してご決断頂けるようになりたいと思います。

やがてその努力がライフスタイルの変化に耐える古民家のリフォーム標準(化)に
つながれば、先人が家を建てるときに頭に描いていた「地域の標準化」に
応えるための私たちの役割を果たせると思います。
そして、新しい日本の原風景となっていけたら最高ですね
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by hiho-sugi | 2015-06-07 12:44 | 大切なものを残す